2017年12月14日木曜日

”弓と禅”と太陽礼拝

改めて”弓と禅”を読み返してみた

禅を学びに来たドイツ人の哲学者でもあり大学教授でもある著者が

禅を知るなら弓道をやってはどうかと勧められ

師範に弟子入りし弓をならう様子が書かれています

礼法と言われる弓を射るまでの作法について

師範は弟子に「神楽の舞のように舞う」と教えます

そして弓を射るのに「的を狙うな」と教えます

的を射ることは技術で射ることではないと教えるのです

繰り返し繰り返し。

「正しい道は、目的がなく意図がないものです。あなたが的を確実に中てるために、矢を離すのを習おうと意欲することに固執すればするだけ、それは一方もうまくいかず、それだけ他方も遠ざかるのです。あなたがあまりに意志的な意志を持っていることが、あなたの邪魔になっています。意志で行わないと何も生じない、と思い込んでいます」

正しい射は自分自身から離れることによって生じると繰り返し教えるのです

そして射るのは私自身ではなく”それ”が射るのだと。

これってまったくヨーガとおんなじ。

太陽礼拝もおんなじやね。

繰り返し型を舞う。

練習を繰り返すことで型がとことん身体に染み付いてきたら

技術面はもう追い続ける必要はない

うまくやってやろうとか何かをゴールにする必要はなくなる。

呼吸に集中するだけなのです。

礼法で大切なのは呼吸で

呼吸とともに舞う礼法によって集中が極まり射はそれによって放たれると。

いやあ、弓道に限らず武道というものは奥深くておもしろい。

「正しい道は目的がなく意図がないものです」

深いぞーーーーーーーーーっ!!!


来週は年末恒例108回太陽礼拝です

”目的も意図もなく呼吸に集中する”

そんな太陽礼拝が体験できたらオモシロイなあ

人それぞれ

今年はどんな108回を体験するのか

楽しみだ